起業するまで⑧　別れ - 介護施設始めました！

2017年9月、就職が決まった私はお世話になった介護施設に事情をお話しし退職する運びとなりました。

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半年とはいえ未経験の私にとって介護体験というのは驚きや発見の連続でした。

入浴中のトラブルで全身ズブ濡れになったり、排泄に関しても多少の糞尿が付着しても動じない精神力が身につきましたよ（笑）職員への暴力行為を目にしたり受ける事もあります。

今まで言葉でしか知らなかった「介護」という社会に対し身をもって経験できた事は何物にも代え難い出来事でした。

高齢者との関りで得られる感謝や喜びというものもこの仕事じゃないと味わえないだろうなという独特の達成感があることを知りました。

お世話をさせて頂くほどに別れが寂しくなるんですね。一人一人に「最後の入浴になるかもしれない」「最後の排泄になるかもしれない」、そんな事を考えながら従事するのは胸が締め付けられます……「〇〇さんとは今日で最後だな」「ありがとうございました」「元気でね」そんな事を考えながら最終日を迎えます。

スタッフと挨拶を交わし介護の感想を述べたり、惜しんでもらえたりと半年間を振り返ればわずかな期間で本当に多くの人に関わったなと思いました。スタッフ・ご利用者様とその家族・ケアマネージャーと、介護を支える人達に感謝をし「ありがとうございます！」ですね。

最終日までトラブルも特になく施設を後にします「バイトしてよかった」そんな気持ちをもちながら帰路につきました。

翌月から新しい職場に従事します、ここに勤めることで起業することが決定的になるんですね。そんな予兆を一切感じないまま気持ち新たに頑張ろうという思いでした。

2017年の秋口のお話です。